2017年03月

どっちがいいのかな?──『本』を考える①

窓から注ぐ陽光が、絨毯を柔らかく照らしていた。その毛をなでると温もりが伝わって、変わりゆく季節に追いつこうとしている気持ちの疲れがかすかにやわらぐ──きょうのお昼は、そんな日差しが触れるひとときでした。

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みなさまこんばんは、編集担当の萩原です。
先日、ブログを自由に盛り上げていいと代表から告げられました。ですので、私の日々興味を惹かれた話題で、このサークルに似合うものがあれば、書いてみようかと思い立ちました。拙い文章ではあるのですが、読んでいただけると幸いです。

さて、きょうの更新がなぜこんな題なのかというと、まさに先ほど書いた昼時にある疑問が浮かんだからです。

「どっちがいいのかな?」
はて、この「どっち」とは?
なにとなにを比べようとしているのか。
──その答えは、紙の書籍と電子書籍、どちらが優れているのだろうか、ということです。

というのも、私がきょう一日でしていたことというのが、家にある本やディスク類の整理でした。全部で三〇〇冊と五〇枚くらいだったのですが、本は読んだ順、ディスクは視聴した順に片付けていたため、著者も出版社も文庫も新書もハードカヴァーも、てんでんばらばらにしまわれている……そんな状態だったのです。さらに場所もなくなってきたため、手放すか手放さないかの選別も兼ねて、部屋の本棚を見直すことになったのでした。

いざ手をつけると量は多く、埃っぽいものです。そのためちょっとずつ掃除をして、のんびり整理しました。そんなあいだのお昼を食べながら頭に浮かんだのが、先述の問いなのです。
「どっちがいいのかな?」
どっちにもよさがあるとは思います。

電子書籍のほうは、まず私がきょう行ったような分類をもっと正確に、しかも手早く機械の手で行ってくれますね。場所も取らない、持ち運びも楽。利便性ではやはり、電子書籍に軍配があがります。とにかく数を読みたい、という人にはうってつけでしょう。
また、小説投稿サイトで小説を読む方であれば、そこから趣味や性格が合って互いに仲良くなる。そういった『広さ』をもたらすよさもあるのだと思います。

一方で紙の書籍は、私が思うに友人や家族など、顔の見える親しい人と共有しやすいのが強みでしょう。
リビングの机に置いてある本が、家族の興味をひけば、その本を読む人が増えることになります。そして読んだ者どうし、感想や趣味を分かち合う。自室に招いた友人が本棚を眺めて、ある本に興味を持つ。その本を貸して、後日興味を惹かれたことや感動したことを互いによく話し合う。
そんなふうに、『濃さ』をもたらすのは、やはり紙の書籍ではないでしょうか。

──それぞれのよさを生かしつつ、併用するというのも好ましい選択肢として用意されているように考えます。

ここまで、この記事を読んだみなさんはどうお感じでしょうか? 
本を読む方なら、一度は考えたことのある問いではないかと思います。上記の他にも観点は無数にありますので、論を耕す一助になれば幸いです。

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『本』を考える──このシリーズでは、『本』という言葉の定義について考えたことをつらつらと綴ってみようと考えています。感想・ご意見等もぜひお寄せください。今後のRefrainの活動にも生かしていきますし、何よりもみなさんの間で私の問いかけが話題になること、それこそがこのうえない喜びです。

質の高く、息の長いものになるよう努めますので、何卒よろしくお願いいたします。

(萩原りょうへい)
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春、近いですね──おはぎの制作日誌①

いつしか道端の花たちは芽吹いていて、一つ一つに目を奪われているうちに、気づけば街には緑の鮮やかな薫風が吹き抜けている。
そんな時節が、いままさに訪れているのではないでしょうか。春とは人間関係も花鳥風月も、それぞれの変化を追いかけているうちに、全体像がすっかり変貌しているものです。

さて、皆さまこんばんは。私はRefrainの編集担当・萩原りょうへいと申します。『おはぎ』と呼んでください。
このサークルの代表である茶菓子や、先に記事を書いた結城孤呑との知己で立ちあげに携わることとなりました。以後お見お知りおきを、よろしくお願いいたします。

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我々Refrainが、五月七日に開催される『文学フリマ東京』に店を構える……ということは、もうすでにみなさんご存じでしょう。先だって結城が発表したことでありましたから。

さあ、次に発表されることといえば?
もちろん、書名を明かさなければなりませんね。

今日ここを、お披露目の場にします。
この名が決まるまでには、十二の候補が出ていました。
どれも素晴らしい名前ばかり。
その綺羅星が集まった戦い、まさに文字通りの激戦を勝ち抜いた名前を発表いたします。

その名は──Refrain!
新刊の名は、Refrain!


テーマは、音楽。その名は、『Refrain』に決定いたしました。
そう、Refrain創立第一号は『Refrain』なのです。

経緯を語りましょう。

「まずは名前を覚えてもらわなければならない!」
声をあげたのは、発案者である結城孤呑です。
彼の熱い心からほとばしる気迫。まずはその直球が、新刊の名を"Refrain"に決めました。
次に語るべきは、テーマ。
"Refrain"、この英単語に『繰り返す』という意味があるのは、ご存じでしょうか。サークル名は、この意味から『大学時代の延長を過ごそう』という名がつけられました。
そして、この"Refrain"という言葉は音楽用語でもあります。
『曲の終わりフレーズを、何度も何度でも繰り返す』という意味の音楽用語、それが"Refrain"。
そのことから、今回のテーマは音楽に決まりました。

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「いつまでも本を出し続けようじゃないか」

Refrainはその願いのもとに集まったサークルです。
その名にふさわしい新刊へ向けて、私のもとに着々と原稿が集まってきました。

「編集の私も、力を尽くさなければ」

日々目を通していると、そんな思いにかられずにはいられません。
静かな、けれども確かに熱い、青い炎。
現場を伝える制作日誌の幕が、ここに開きます。

──いままさに、一冊の小説集が産声をあげようとしている。

春近いですね


(萩原りょうへい)