春、近いですね──おはぎの制作日誌①

いつしか道端の花たちは芽吹いていて、一つ一つに目を奪われているうちに、気づけば街には緑の鮮やかな薫風が吹き抜けている。
そんな時節が、いままさに訪れているのではないでしょうか。春とは人間関係も花鳥風月も、それぞれの変化を追いかけているうちに、全体像がすっかり変貌しているものです。

さて、皆さまこんばんは。私はRefrainの編集担当・萩原りょうへいと申します。『おはぎ』と呼んでください。
このサークルの代表である茶菓子や、先に記事を書いた結城孤呑との知己で立ちあげに携わることとなりました。以後お見お知りおきを、よろしくお願いいたします。

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我々Refrainが、五月七日に開催される『文学フリマ東京』に店を構える……ということは、もうすでにみなさんご存じでしょう。先だって結城が発表したことでありましたから。

さあ、次に発表されることといえば?
もちろん、書名を明かさなければなりませんね。

今日ここを、お披露目の場にします。
この名が決まるまでには、十二の候補が出ていました。
どれも素晴らしい名前ばかり。
その綺羅星が集まった戦い、まさに文字通りの激戦を勝ち抜いた名前を発表いたします。

その名は──Refrain!
新刊の名は、Refrain!


テーマは、音楽。その名は、『Refrain』に決定いたしました。
そう、Refrain創立第一号は『Refrain』なのです。

経緯を語りましょう。

「まずは名前を覚えてもらわなければならない!」
声をあげたのは、発案者である結城孤呑です。
彼の熱い心からほとばしる気迫。まずはその直球が、新刊の名を"Refrain"に決めました。
次に語るべきは、テーマ。
"Refrain"、この英単語に『繰り返す』という意味があるのは、ご存じでしょうか。サークル名は、この意味から『大学時代の延長を過ごそう』という名がつけられました。
そして、この"Refrain"という言葉は音楽用語でもあります。
『曲の終わりフレーズを、何度も何度でも繰り返す』という意味の音楽用語、それが"Refrain"。
そのことから、今回のテーマは音楽に決まりました。

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「いつまでも本を出し続けようじゃないか」

Refrainはその願いのもとに集まったサークルです。
その名にふさわしい新刊へ向けて、私のもとに着々と原稿が集まってきました。

「編集の私も、力を尽くさなければ」

日々目を通していると、そんな思いにかられずにはいられません。
静かな、けれども確かに熱い、青い炎。
現場を伝える制作日誌の幕が、ここに開きます。

──いままさに、一冊の小説集が産声をあげようとしている。

春近いですね


(萩原りょうへい)
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